お持ちのロレックスに装着されているジュビリーブレス「62510H」。
愛用している時計のパーツが、一体いつ頃作られたものなのか、気になったことはありませんか?
「この62510Hの年代が知りたい!」「自分の時計と年代が合っているか確認したい」
そんなあなたの疑問に、この記事がズバリお答えします。
先に結論をお伝えすると、ロレックスのブレスレット「62510H」は、主に1970年代から1990年代にかけて製造・流通していたモデルです。
この記事では、62510Hの正確な年代をさらに深掘りする方法や、関連する豆知識まで詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、あなたのロレックスへの知識をさらに深めてくださいね。
ロレックスのブレス「62510H」の年代とは?
結論:主に1970年代~1990年代に流通
前述の通り、ロレックスのジュビリーブレス「62510H」は、主に1970年代から1990年代にかけて、デイトジャストなどのモデルに採用されていました。
特に1980年代に製造されたデイトジャストでの装着例が多く確認されています。もちろん、1971年頃製造の個体(Ref.1601)への装着例もあり、長期間にわたって愛されたブレスレットであることがわかります。
もしあなたがお持ちの時計がこの年代のものであれば、ブレスレットは製造当時のオリジナルである可能性が高いと言えるでしょう。
62510Hが装着されていたモデル例
記録によると、62510Hは以下のようなモデルに装着されていました。
- デイトジャスト Ref.1601 (1971年頃)
- デイトジャスト Ref.16014 (1983年頃)
- デイトジャスト Ref.16030 (1987年頃)
- デイトジャスト Ref.16220 (1989年頃)
年代をさらに特定!クラスプコードの確認方法
「70年代から90年代というのは分かったけど、もっと詳しく知りたい!」と思いますよね?
そんな時に役立つのが「クラスプコード」です。ブレスレットのバックル部分に刻印されたこのコードを調べることで、おおよその製造年を絞り込むことができます。
クラスプコードはどこにある?
クラスプコードは、ブレスレットを留めるクラスプ(中留・バックル)の板バネ部分に刻印されています。
ロレックスのロゴの右上あたりに、アルファベットや数字の組み合わせが見つかるはずです。例えば、「R11」や「DT10」といった刻印がそれに該当します。
年代別クラスプコード一覧表
見つけたクラスプコードのアルファベットを、以下の表と照らし合わせてみましょう。
製造年 | コード | 製造年 | コード |
---|---|---|---|
1976年 | A, VA | 1995年 | T, W |
1977年 | B, VB | 1996年 | V |
1978年 | C, VC | 1997年 | Z |
1979年 | D, VD | 1998年 | Z, U |
1980年 | E, VE | 1999年 | X |
1981年 | F, VF | 2000年 | AB |
1982年 | G | 2001年 | DE |
1983年 | H | 2002年 | DT |
1984年 | I | 2003年 | AD |
1985年 | J | 2004年 | CL |
1986年 | K | 2005年 | MA |
1987年 | L | 2006年 | OP |
1988年 | M | 2007年 | EO |
1989年 | N | 2008年 | PJ |
1990年 | O | 2009年 | LT |
1991年 | P | 2010年 | RS |
1992年 | Q | 2011年 | CP or ランダム |
1993年 | R | 2012年以降 | ランダム |
1994年 | S |
豆知識:知っておきたいブレスの刻印
クラスプコード以外にも、ロレックスのブレスレットには興味深い刻印があります。これを機にぜひ覚えておきましょう。
「STEELINOX」の意味
クラスプには「STEELINOX」という刻印が見られます。これは、フランス語で「酸化されない」という意味を持つ”inoxydable”を略した”INOX”と”STEEL”を組み合わせた造語です。
つまり、ステンレス・スチール製(SS製)であることを示しています。一般的な「STAINLESS STEEL」と刻印しないところに、ロレックスならではの洒落たこだわりを感じますね。
FF(フラッシュフィット)の刻印
ブレスレットを調べていると、「FF555」のような表記を見かけることがあります。
この「FF」とはフラッシュフィットの略で、時計のケース本体とブレスレットをつなぐ弓なりのパーツのことです。このパーツの番号によって、適合するモデルがある程度決まっています。62510Hには「555」などのフラッシュフィットが組み合わされていました。
ロレックスの62510Hブレスレットに関するQ&A
最後に、ロレックスの62510Hブレスレットに関する、よくある質問をまとめました。
「ジュビリーブレス」と呼ばれる種類のブレスレットです。1945年にデイトジャストの誕生と共に発表された歴史あるデザインで、5連の細かいリンク(駒)が特徴です。ドレッシーで上品な印象を与え、腕へのフィット感も非常に高いことで知られています。
いいえ、100%確定するわけではありません。クラスプコードはあくまで「ブレスレットが製造されたおおよその年代」を示すものです。
ジュビリーブレスは長年の使用でリンクの連結部が摩耗し、「伸び」と呼ばれる現象が発生することがあります。軽度であればそのまま使用できますが、伸びがひどくなると装着感が悪くなったり、最悪の場合は切れてしまったりする危険性もあります。
気になる場合は、ロレックスの正規サービスセンターや、信頼できる時計修理専門店に相談することをおすすめします。修理やパーツ交換で改善する場合があります。
まとめ:クラスプコードで愛機の歴史を知ろう!
今回は、ロレックスのジュビリーブレス「62510H」の年代について解説しました。
この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 62510Hは主に1970年代~1990年代に製造されたジュビリーブレス。
- 特に80年代のデイトジャストに多く見られる。
- 詳細な年代はクラスプ(バックル)の「クラスプコード」で推測できる。
- クラスプコードと時計本体の製造年には、多少のズレがあるのが一般的。
ご自身の時計のクラスプコードを調べてみることで、その個体が歩んできた歴史の一端に触れることができるかもしれません。
この記事が、あなたのロレックスへの愛着をさらに深めるきっかけとなれば幸いです。
あなたの時計のクラスプコードは何でしたか?もしよろしければ、ぜひコメントで教えてくださいね!
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