新品のロレックスを手にしたとき、裏蓋に貼られている緑色のシール。傷を防ぐために、そのままにしている方も多いのではないでしょうか?
「大切な時計だから、少しでも傷つけたくない…」その気持ち、とてもよく分かります。しかし、実はその良かれと思ってした行為が、逆にあなたの大切なロレックスを傷つけ、価値を損なう原因になるかもしれないのです。
この記事では、なぜロレックスの裏蓋の緑シールを剥がすべきなのか、その明確な理由と、剥がさないことで起こりうるリスクについて、専門店の修理例などを交えながら徹底解説します。正しい知識を身につけて、あなたのロレックスを最高の状態で長く愛用しましょう。
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ロレックスの裏蓋の緑シール、結論は「すぐに剥がすべき」です!
さっそく結論からお伝えします。ロレックスの裏蓋にある緑のシールは、購入後、腕に着けて使うならすぐに剥がすべきです。
「え、でも傷がつくのが心配…」と思いますよね。しかし、シールを貼ったままにしておくことのデメリットは、小さな擦り傷がつくリスクよりもはるかに大きいのです。
なぜ?剥がさないと起こる2つの深刻なリスク
シールを貼ったまま使用を続けると、主に以下の2つの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
- 裏蓋の金属が腐食する
- 時計の防水性能が低下する
シールと裏蓋のわずかな隙間に、汗や皮脂、ホコリが入り込んでしまいます。すると、その部分の通気性が悪くなり、湿気がこもった状態が続きます。
錆びに強いとされるステンレススチールでさえ、このような過酷な環境下では腐食(サビ)が進んでしまうのです。実際に、長年シールを貼ったままだったロレックスの裏蓋が、ボコボコに腐食して穴があいたようになってしまったという修理例も報告されています。
裏蓋が腐食すれば、当然ケースとの密着性が損なわれ、時計の命ともいえる防水性能が著しく低下します。こうなると、日常生活の湿気でさえ内部に侵入し、ムーブメントに致命的なダメージを与えかねません。
現在は正規店でも購入時に剥がすのがルール
実は現在、世界中のロレックス正規販売店では、販売時にスタッフがお客様の目の前で裏蓋のシールを剥がすのが標準ルールとなっています。
これは、第一に上記のような腐食トラブルから時計を守るためです。そしてもう一つ、過熱する転売市場への対策という側面もあります。
シールが貼ってあることが「新品・未使用」の証明とされ、転売価格に影響を与えていました。しかし、店頭で剥がすことをルール化することで、「シール付きの新品」が市場に出回りにくくなり、転売の抑止力になると考えられているのです。
そもそも、あの緑のシールの役割って何?
では、なぜ最初からシールが貼られているのでしょうか。その本来の役割を知っておきましょう。
輸送・展示中の傷から守るための「保護」目的
あの緑のシールは、工場から出荷され、店舗に並び、お客様の手に渡るまでの間、ブレスレットと裏蓋が擦れて傷がつくのを防ぐための「保護フィルム」です。
つまり、あくまで商品として陳列されるまでの役割であり、購入後に使用し続けることは想定されていません。
かつては偽造品を見分ける役割も
以前の緑のシールには、見る角度によってロレックスの王冠マークが浮かび上がるホログラムが施されていました。これは、偽造品との見分けに一役買う役割も担っていました。
また、一度使用すると汗などでシミができ、中古品かどうかの判断材料にもなっていた時代もあります。しかし、これも過去の話。現在のシールの主な役割は、あくまで新品時の保護です。
ロレックスの裏蓋シールに関するQ&A
ここまでの説明で、シールを剥がすべき理由はご理解いただけたかと思います。それでも残る細かな疑問について、Q&A形式でお答えします。
A. 心配ありません。むしろ逆です。
前述の通り、現在は正規店で剥がすのがルールのため、「シールがない新品」が当たり前になっています。買取店もその状況を理解しており、シールの有無が査定に大きく影響することはありません。
むしろ、シールを貼ったままで裏蓋が腐食してしまった方が、査定額は大幅にダウンしてしまいます。未使用で保管する場合でも、剥がしておく方が安全です。
A. ゆっくりと丁寧に剥がしましょう。
特別な道具は必要ありません。爪で端を少し起こし、ゆっくりと一定の力で剥がせば綺麗に取れます。焦って剥がすと、粘着剤が残ることがあるので注意してください。
A. 柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
剥がした跡が気になる場合は、メガネ拭きのような柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)で優しく拭いてみてください。それでも取れない場合は、時計修理店に相談するのが最も安全です。シンナーなどの溶剤を使うのは、時計を傷める危険があるので絶対にやめましょう。
大切なロレックスを長く輝かせるために
シールを剥がすことは、ロレックスを長く大切に使うための第一歩です。それに加えて、定期的なメンテナンスを行うことで、あなたのロレックスは資産価値を保ちながら、何十年と時を刻み続けてくれます。
4〜5年に一度のオーバーホールを
車に車検が必要なように、精密機械である腕時計にも定期的な分解掃除(オーバーホール)が不可欠です。
内部の油が切れたり、部品が摩耗したりする前にメンテナンスを行うことで、大きな故障を防ぐことができます。4〜5年を目安にオーバーホールに出すことを強くおすすめします。
まとめ:シールは剥がして、最高の状態でロレックスを
いかがでしたか?ロレックスの裏蓋にある緑のシールについて、長年の疑問が解消されたのではないでしょうか。
この記事の要点をもう一度確認しましょう。
- 裏蓋の緑シールは、腐食や防水性低下の原因になるため、すぐに剥がすのが正解。
- 現在はロレックス正規店でも購入時に剥がすのがルールになっている。
- シールの有無よりも、時計本体の状態の方が買取価格に大きく影響する。
- 大切なロレックスを長く使うには、定期的なオーバーホールが不可欠。
保護シールを剥がすのは少し勇気がいるかもしれませんが、それはあなたのロレックスを本当に大切にするための正しい選択です。適切な知識と愛情をもって接すれば、ロレックスは最高のパートナーとして、あなたの人生に寄り添い、輝き続けてくれるでしょう。
さあ、正しいお手入れで、素晴らしいロレックスライフを楽しんでください。
あなたのロレックスのシールはどうしていますか?ぜひコメント欄であなたの経験も教えてください!
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