PR
ロレックス

ロレックスの裏蓋シールは本物の証?年代別変化と鑑定法

ロレックスの裏蓋シールは本物の証?年代別変化と鑑定法 ロレックス
出典:ロレックス

「このロレックス、裏蓋に緑のシールがないけど大丈夫…?」
「透明なシールが貼ってあるけど、これって本物なの?」

お手持ちのロレックスの裏蓋を見て、そんな不安を感じたことはありませんか?かつては本物の証とされた緑色のシール。しかし、その仕様は時代と共に大きく変化してきました。

この記事では、ロレックスの裏蓋シールの年代による変遷を詳しく解説し、シールの有無だけで一喜一憂する必要がない理由を明らかにします。

さらに、シール以外の確かな本物を見分けるための12のチェックポイントもご紹介。この記事を読めば、あなたのロレックスへの理解が深まり、真贋を見極める確かな知識が身につきます。

「ロレックス」公式サイト>>

広告

結論:ロレックスの裏蓋シールだけで本物/偽物は判断できない

まず結論からお伝えします。現在の基準では、裏蓋シールの有無や種類だけでロレックスが本物か偽物かを判断することはできません。

なぜなら、ロレックスの裏蓋シールの仕様は、偽造防止やブランド方針の変更により、年代ごとに大きく異なっているからです。「昔はあった緑のシールが今はない」からといって、偽物だと決めつけるのは早計です。

まずはシールの歴史を知り、正しい知識を身につけることが重要です。次の章で、その変遷を詳しく見ていきましょう。

広告

【年代別】ロレックス裏蓋シールの変遷

ロレックスの裏蓋シールは、大きく分けて3つの時代に分類できます。ご自身のロレックスがどの年代に当たるか、ぜひ照らし合わせてみてください。

シリアルナンバーの頭文字(番手)でおおよその製造年がわかります。例えば、V番は2008年頃から製造されたモデルを指します。

~2007年頃:王冠とリファレンスが描かれた「緑シール」

多くの人が「ロレックスのシール」としてイメージするのが、この緑色のホログラムシールではないでしょうか。このシールには、王冠マークとモデルのリファレンスナンバーが記載されており、当時は正規品の証として広く認識されていました。

しかし、この緑シールは2007年に廃止されています。したがって、2008年頃のV番以降のモデルにこの緑シールが貼られていることは基本的にありません。

2007年以降:保護目的の「透明シール」へ

緑シールが廃止された後、裏蓋には輸送時の傷を防ぐための透明な保護シールが貼られるようになりました。このシールには中央に緑色のタブが付いていることが特徴ですが、これは剥がしやすくするためのものであり、以前の緑シールのような証明的な意味合いはありません。

現在のモデルでは、この透明シールが貼られた状態で出荷されるのが一般的です。

日本限定:「正規輸入品シール」も過去のものに

かつて、日本の正規販売店で購入したロレックスには、日本ロレックスが発行する「正規輸入品シール」が貼られていました。しかし、これも後に廃止され、現在では見られなくなりました。

裏蓋シールの変遷まとめ

年代 シールの特徴 備考
~2007年頃 緑色のホログラムシール(王冠・リファレンスナンバー記載) 当時は正規品の証とされていたが、現在は廃止。
2007年以降 透明な保護シール(一部緑色のタブ付き) 傷防止が目的。証明的な意味はない。
過去(日本限定) 日本ロレックスの正規輸入品シール 現在は廃止。
シールの有無や種類だけで真贋を判断するのは非常に危険です。精巧に偽造された緑シールも存在するため、あくまで参考情報の一つと捉えましょう。
広告

なぜ裏蓋に刻印がないモデルが多いのか?

シールと合わせて、裏蓋の「刻印」について疑問に思う方も多いでしょう。「ロレックスは裏蓋に何も刻印がない」と聞いたことがあるかもしれません。

実際に、デイトナやサブマリーナーなど多くの現行モデルでは、裏蓋は刻印のない滑らかなデザインになっています。これは、ロレックスの代名詞でもある「オイスターケース」の防水性や耐久性を最大限に高めるための意図的な設計です。

一部の記念モデルや限定モデルには特別な刻印が入ることもありますが、基本的に刻印がないのがロレックスの標準仕様だと覚えておきましょう。「刻印がない=偽物」というわけでは全くありません。

広告

シールより重要!本物のロレックスを見分ける12のポイント

では、シールや刻印以外でどこを見れば本物かどうか判断できるのでしょうか?ご自身でチェックできるポイントを12個、厳選してご紹介します。

1. 秒針の動きは滑らかか?

本物のロレックスに搭載されている高性能なムーブメントは、秒針がチクタクと止まるように動くのではなく、流れるように滑らかに動きます(スイープ運針)。偽物の多くは安価なクオーツムーブメントを使用しているため、秒針が1秒ごとにカクカクと動きます。

2. リューズ(ネジ)の作りは精巧か?

リューズのギザギザとした刻みや王冠マークの彫りをチェックしましょう。本物は非常に精密で美しい仕上がりですが、偽物は作りが粗く、操作感が悪いことがあります。

3. ROLEXロゴのフォントは正確か?

文字盤の「ROLEX」ロゴは、独自のデザインフォントが使われています。偽物はフォントが微妙に違ったり、文字が滲んでいたり、太さが不均一だったりします。特に「O」の形や「E」の横棒の長さなどに注目です。

4. 文字盤の印刷は鮮明か?

ロゴだけでなく、インデックス(時刻の目盛り)や分刻みのラインも確認しましょう。本物は細部までくっきりとシャープに印刷されていますが、偽物はぼやけていたり、ズレていたりすることがあります。

5. 夜光塗料にムラはないか?

針やインデックスに塗られた夜光塗料も重要なポイント。本物は均一に塗られており、暗闇で明るく均一に光ります。偽物は塗りムラがあったり、輝度が低かったり、光る時間が短かったりします。

6. 王冠の透かしマークはあるか?(6時位置)

サファイアクリスタル風防の6時位置には、肉眼ではほとんど見えない王冠の透かし彫りが施されています。特定の角度から光を当てると確認できます。偽物にもこの透かしがある場合がありますが、本物と比べて粗悪なことが多いです。

この王冠の透かしマークは、偽造防止対策として2002年頃から導入されたものです。そのため、それ以前のヴィンテージモデルには存在しません。

7. サファイアクリスタルの品質は高いか?

ロレックスの風防に使われるサファイアクリスタルは、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇り、傷がつきにくいのが特徴です。また、透明度が非常に高く、どの角度から見ても文字盤がクリアに見えます。偽物は傷がつきやすい低品質なガラスが使われていることが多いです。

8. ブレスレットの感触は滑らかか?

本物のブレスレットは、コマ一つひとつの面取りが丁寧で、腕につけたときに滑らかな感触です。偽物は処理が甘く、エッジが立っていて肌に引っかかるような感触がある場合があります。

9. 細部の作り込みは丁寧か?

ケースやブレスレットの研磨(ポリッシュ)の状態を確認しましょう。本物は鏡のように美しく、歪みがありません。偽物は研磨が粗く、細かな傷や歪みが残っていることがあります。

10. ずっしりとした重み(質量)はあるか?

高品質な金属素材(ステンレススチールやゴールドなど)を惜しみなく使用しているため、本物のロレックスは手に取るとずっしりとした重みを感じます。偽物は軽い素材を使っていることが多く、明らかに軽く感じることがあります。

11. シリアルナンバーは存在するか?

ロレックスには個体を識別するためのシリアルナンバーが必ず刻印されています。ブレスレットを外したケースの側面(6時側)や、近年のモデルでは文字盤のフチ(ルーレット刻印)に確認できます。

12. 保証書とシリアルナンバーは一致するか?

保証書(ギャランティ)が付属している場合、そこに記載されているシリアルナンバーと、時計本体に刻印されているナンバーが一致するかは必ず確認してください。これは最も基本的なチェックポイントです。

広告

それでも不安な方へ|最も確実な真贋判定方法

セルフチェックには限界があります。精巧に作られた偽物(スーパーコピー)は、一般の方が見分けるのは非常に困難です。少しでも不安や疑問を感じたら、迷わずプロに相談しましょう。

信頼できる専門家・買取専門店に鑑定を依頼する

最も確実な方法は、ロレックスの専門知識が豊富な鑑定士がいる買取専門店などで査定・鑑定を依頼することです。多くの店舗では無料で査定を行っており、時計を売却するつもりがなくても真贋を見てもらうことができます。専門家は、我々が見ることのできないムーブメント内部まで確認し、正確な判断を下してくれます。

広告

ロレックスの裏蓋シールに関するよくある質問(Q&A)

Q1: 緑のシールが綺麗に貼ってあれば本物ですか?

A1: いいえ、必ずしもそうとは言えません。緑シール自体が偽造されているケースも多々あります。シールの状態だけで本物と判断するのは危険です。ご紹介した他のチェックポイントと合わせて総合的に判断する必要があります。

Q2: 購入したばかりの新品にシールがありません。なぜですか?

A2: 現在の新品には、かつてのような緑の証明シールは貼られていません。輸送用の透明な保護シールも、正規販売店のポリシーによっては購入時に剥がされることが一般的です。そのため、新品にシールがなくても全く問題ありません。

Q3: 裏蓋のシールは剥がすべきですか?

A3: 保護シールは剥がすことをお勧めします。貼りっぱなしにしておくと、シールと裏蓋の間に汗や皮脂が溜まり、サビや腐食の原因になる可能性があります。シールを残しておいても時計の価値が上がることはありません。

広告

まとめ:シールの情報に惑わされず、総合的な視点で本物を見極めよう

いかがでしたか?ロレックスの裏蓋シールにまつわる謎や不安は解消されたでしょうか。

この記事のポイントを最後にもう一度おさらいしましょう。

  • 裏蓋シールの仕様は年代によって異なり、シールだけで本物/偽物は判断できない
  • 正規品の証とされた緑シールは2007年に廃止されている。
  • 現在は保護目的の透明シールが主流。
  • シールよりも、秒針の動き、リューズの作り、ロゴのフォントなど、時計全体の作り込みが真贋を見極める上で重要。
  • 最終的な判断に迷ったら、必ずプロの鑑定士に相談することが最も確実で安心できる方法。

お手元のロレックスは、何十年も動き続ける精密機械であり、大切な資産です。正しい知識を身につけて、これからも末永く愛用していってくださいね。そして、もし少しでも不安が残るようであれば、決して一人で悩まず、信頼できる専門家を頼ることを忘れないでください。

あなたのロレックスの裏蓋はどんな状態でしたか?ぜひ、あなたの経験もコメントで教えてくださいね!

【執筆・監修者】
秒針のささやき編集部

多数の専門家とともに時計にまつわるお役立ち情報を幅広く発信中。
情報の正確性と中立性を最優先に、読者が安心して参考にできるコンテンツ制作を心掛けています。

※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。
広告

コメント